キンポウゲ科

ラークスパー | ヨーロッパの風が運ぶ、青紫の花

larkspur
伊東 春乃
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ラークスパーは、優雅で伸びやかな姿が特徴の一年草または多年草で、鮮やかな青や紫の花が特徴です。

英語圏では古くから庭園植物として人気があり、切り花としても重宝されています。

今回は、ラークスパーの基本情報から文化的背景、育て方のコツまで詳しく解説します。

基本情報

  • 学名Consolida ajacis
  • 科名: キンポウゲ科(Ranunculaceae)
  • 原産地: ヨーロッパ南部から西アジア
  • 外観: ラークスパーは、スラリとした直立の茎に小さな花が房状に咲く姿が特徴です。花色は青、紫、ピンク、白など豊富で、特に青や紫の発色が美しいです。草丈は50〜120cm程度で、庭に立体感を加える植物としても重宝されます。
  • 開花時期: 初夏から夏(6月〜8月)にかけて開花し、涼しげな色合いで夏の庭に彩りを添えます。

世界各地での文化的特徴

ラークスパーは、イギリスの庭園で親しまれており、上品で涼やかな姿から「信頼」「軽やかさ」などの花言葉が与えられています。

結婚式や祝賀行事においても、ラークスパーの花は「信頼と純粋さ」を象徴する花として使用されます。

また、古代ギリシャでは、ラークスパーが守護の力を持つと信じられており、家を守るために植えられることもありました。

アメリカでは、ラークスパーは7月の誕生花とされており、夏の庭を涼やかに彩る花として広く知られています。

中でも青い花色が人気で、庭園や花壇に植えられ、切り花としても長く楽しむことができます。

歴史的エピソード

ラークスパーの名は、「ひづめ」を意味する古英語に由来しており、花の形が鳥の爪に似ていることから名づけられました。

古代ギリシャやローマでは、ラークスパーは魔除けの力があると考えられ、家や身につける装飾品として利用されました。

ヨーロッパの中世時代では、ラークスパーは厄除けの象徴としても知られており、その中でも青い花は神聖視されていたため、家の前や周囲に植えられることが一般的でした。

また、ラークスパーの花は19世紀にガーデニング植物としてアメリカに広がり、青や紫の色が花壇に鮮やかなアクセントを添えるものとして重宝されました。

ガーデニングアドバイス

ラークスパーは、日当たりが良く風通しの良い環境を好みます。

涼しい気候で元気に育つため、気温が上がりすぎる場所や湿気の多い場所は避けるのが理想的です。

水はけの良い土壌が適しており、過湿には注意が必要です。

種まきは春や秋が最適で、特に春の涼しい時期に植えると夏に元気に開花します。種から育てる場合、発芽率がやや低いので、少し多めに種をまくと良いでしょう。

また、成長に伴って高さが出るため、支柱を立てて支えると、風に倒れず安定して育ちます。

肥料は月に一度の追肥が効果的で、リン酸を多く含む肥料を使うと花つきが良くなります。

まとめ

ラークスパーは、涼しげな青や紫の花色で、夏の庭を彩る優雅な植物です。

ガーデニングにも取り入れやすく、育てやすい点から、初心者にもおすすめの花です。

切り花にしても楽しめるため、庭に植えて夏の風情を堪能してみてください。

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