ナス科

エンジェルストランペット: 特徴と育て方

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伊東 春乃
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エンジェルストランペットは、大きく垂れ下がるトランペット型の花が特徴的な観賞植物です。そのエキゾチックな外観と甘い香りが、庭やベランダを彩ります。

この記事では、エンジェルストランペットの基本情報、文化や歴史、育て方のポイントについて詳しく解説します。

基本情報

  • 学名Brugmansia
  • 科名: ナス科(Solanaceae)
  • 原産地: 南アメリカ(アンデス地方)
  • 外観: エンジェルストランペットは、2~6mほどに成長する低木または小高木です。花は下向きに垂れ下がり、白、ピンク、オレンジ、黄色などさまざまな色があります。花のサイズは20~30cmにも達し、甘い香りを放つのが特徴です。葉は大きく、濃い緑色で、やや毛が生えた質感があります。
  • 開花時期: 春から秋にかけて長期間開花し、温暖な地域では一年を通じて咲くこともあります。

世界各地での文化的特徴

エンジェルストランペットは、原産地の南アメリカでは神聖な植物とされ、儀式や祭事で使用されてきました。さらに、アンデス地方の先住民の間では、霊的な力を持つと信じられ、村の守護や祈りの際に飾られることがありました。

現代では、エンジェルストランペットはエキゾチックな雰囲気を持つ観賞植物として、ヨーロッパやアメリカで人気があります。

その独特の形状と香りが、庭園やホテルの装飾に用いられ、高級感を演出する花として重宝されています。

歴史的エピソード

エンジェルストランペットは、16世紀にヨーロッパに紹介されました。その際、「天使のトランペット」という名前は、その華やかな外見と香りにちなんで付けられたとされています。スペイン人の探検家がアンデス地方から持ち帰り、ヨーロッパの宮廷や植物園で栽培が始まりました。

19世紀には、園芸ブームにより広く普及し、交配による品種改良が進みました。この時期、特にイギリスやフランスではエンジェルストランペットが高級庭園の象徴として扱われ、多くの品種が作出されました。

ガーデニングアドバイス

エンジェルストランペットは手間をかければ美しい花を咲かせます。以下は、育成の主なポイントです。

日照

日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。暑い地域では半日陰でも育ちます。

水やり

水を多く必要とします。春から秋は土が乾く前にたっぷりと水を与えますが、冬は水やりを控えめにします。

土壌

水はけが良く、有機質に富んだ土壌が適しています。観葉植物用の培養土に堆肥や腐葉土を混ぜると良いでしょう。

肥料

成長期には1~2週間に1回、リン酸を多く含む肥料を与えます。開花を促進するため、規定量を守って与えましょう。

剪定

開花後や冬の間に剪定を行い、古い枝や込み合った枝を取り除いて樹形を整えます。

越冬

寒さに弱いため、冬は室内で育てるか、防寒対策を施します。

まとめ

エンジェルストランペットは、その見た目の美しさと甘い香りで多くの人を魅了する観賞植物です。適切な管理を行えば、春から秋まで長期間花を楽しむことができます。

南国風の雰囲気を演出したい方や香りを楽しみたい方にぴったりの植物です。ぜひ、庭やベランダに取り入れてその魅力を堪能してください。

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